乾式工法の外壁材、種類と性能比較

建物の外壁部材は、そのデザインを印象付けるだけではなく、熱や腐食などから内部を護る重要な建材です。
現在主流となっている乾式工法では、「サイディング(SD)」と呼ばれる工場生産された板状のものが用いられます。

セメントと繊維質を混ぜた「窯業(ようぎょう)系SD」は、防火性と断熱性に優れた建材で、施工しやすくデザインも良いことから最も多く使われています。
欠点としては吸水性が高く雨に弱いので、塗装による防水メンテナンスが重要となります。

非鉄金属で作られた「金属系SD」は軽量で耐震性に優れ、防水・防火性が高い建材です。
ただし金属の特性として、塗装落ちによるサビやキズなどでの外観劣化が目立ちやすく、
屋根の部分に使用すると雨音などが響きやすくなります。

天然木材を用いる「木質系」は断熱性能に優れ、暖かみのある風合いを楽しめる自然建材です。
しかし木材のため吸水による腐食が起こりやすく、カビの発生も多くなってしまいます。
また火に弱いという最大の欠点があるので、都市部の密集地などでは消防法による使用制限もあります。

塩化ビニールを主原料とする「樹脂系SD」は、塩害や腐食などによる劣化が起こりにくく、
アメリカで主に普及している建材です。
隙間埋めのコーキング材を使わないので耐水性に優れ、また着色樹脂を原料とするため経年劣化による色落ちがありません。
デメリットとして、軽量なプラスチックのため遮音性は低く、また日本国内の施工業者が少ないことが難点です。